格闘家として注目を集めるLawdlain Saint-Ilme。
アメリカ出身でありながら、日本の格闘技団体RIZINで活躍する彼の経歴は、多くのファンにとって興味深いものです。
プロデビューから数年で積み上げた戦績は2勝4敗。
勝利の中には圧倒的なKO劇が含まれ、その破壊力はファンを魅了しています。
本記事では、SAINT 格闘家の詳細な経歴や戦績、さらには彼の得意技や試合の見どころを徹底解説します。
彼のこれまでの歩みと、今後の可能性について深掘りしていきましょう。
SAINT(格闘家)の経歴と特徴
- SAINT 格闘家のプロフィール紹介
- SAINT 格闘家のレスリングとアメフト経験
- 横須賀での米軍兵としての活動
- 総合格闘技デビューのきっかけ
- SAINT 格闘家の所属ジムと練習環境
- 初勝利を飾ったDEEPでの衝撃KO
SAINT(格闘家)のプロフィール紹介
(画像引用元:ゴング格闘技)
SAINT(本名:Lawdlain Saint-Ilme)はアメリカ出身の総合格闘家で、現在RIZINヘビー級に参戦しています。1992年11月19日生まれで、身長183cm、体重104kgという恵まれた体格を持ち、爆発的なパワーと破壊力のある打撃が特徴です。
2021年にプロデビューを果たして以来、数々の試合に出場し、ファンの注目を集めてきました。
彼の戦績は現在までに2勝4敗。勝利のうち1回がKO、もう1回が判定によるものです。
特にデビュー戦では43秒という短時間でのKO勝利を収め、その存在感をアピールしました。
一方で、敗北も多く、KOによる負けが3回あることから、耐久力や防御力の面では課題が残っています。それでも彼の強烈な打撃は多くのファンを魅了し、次の試合への期待を高めています。
また、SAINTは横須賀米軍基地で勤務する現役の米軍兵でもあります。
格闘技だけでなく、軍人としての活動も行っている彼のライフスタイルは、多くの人々にとって興味深いものと言えるでしょう。このように多彩な背景を持つSAINTの存在は、日本の総合格闘技シーンに新たな風を吹き込んでいます。
SAINT(格闘家)のレスリングとアメフト経験
SAINTは、幼少期からレスリングやアメリカンフットボールといったアメリカならではのスポーツに親しんできました。
兄弟同士でレスリングを行うのが日常だった彼は、競技としてのレスリングの基礎を早くから学び、高校ではアメリカンフットボール選手として活躍しました。この経験が現在の彼のフィジカルの強さと瞬発力に直結していると言えます。
特にアメリカンフットボールは、戦略性とパワーが要求されるスポーツです。この競技を通じて培った判断力や体幹の強さは、総合格闘技においても活かされています。
また、レスリングで養った組み技の技術は、彼の総合格闘技の基盤となっています。これらのスポーツで得たスキルと経験が融合し、現在のSAINTのスタイルを形作っています。
一方で、彼の経歴は純粋な格闘技一筋の選手とは異なります。これが、彼に独特の戦い方を与えていると同時に、荒削りな一面も残しています。これからも彼のバックボーンであるレスリングとアメフトの経験が、どのように進化していくのか注目されます。
横須賀での米軍兵としての活動
現在、SAINTは横須賀米軍基地に勤務する現役の海兵隊員として働いています。
4年前からこの地での生活を始めた彼は、軍人としての厳しいトレーニングと規律の中で、身体的・精神的な強さをさらに磨いてきました。この活動は、彼の総合格闘技での活躍に少なからず影響を与えています。
軍人としての生活は、時間管理能力やストイックな精神を育むとされています。
SAINTもその例に漏れず、日々の訓練や任務を通じて自己鍛錬を続けています。また、米軍での経験は彼に忍耐力と集中力を与え、試合での粘り強さや冷静さにつながっています。
一方で、米軍基地での生活は格闘技の練習環境としては特殊です。一般的なジムでの練習とは異なり、限られた時間と場所でのトレーニングが求められるため、効率性が重視されます。こうした環境でも適応し、試合に向けて準備を進める彼の努力は高く評価されています。
横須賀での活動を通じて得た規律と精神力が、彼の格闘技人生においても重要な柱となっています。このような背景を知ることで、彼の試合への取り組み方に対する理解が深まることでしょう。
総合格闘技デビューのきっかけ
SAINTが総合格闘技の道に進んだ背景には、幼少期から続けていたレスリングとアメリカンフットボールの経験が深く関係しています。
スポーツを通じて培った体力や判断力は、彼にとって重要な財産となり、総合格闘技への興味を掻き立てる要因となりました。また、横須賀米軍基地での海兵としての活動の中で、強靭なフィジカルや精神的なタフさを持ち合わせていたことも、格闘技への挑戦を後押ししました。
横須賀にあるY&K ACADEMYとの出会いが、彼のデビューへの道を切り開きました。

Screenshot
このジムでの練習を通じて、SAINTはMMA特有の技術や戦略を学び、独自のスタイルを築き上げていきます。彼の圧倒的な体格とパワーは、すぐに周囲から注目を集めることとなり、プロデビューへの期待が高まりました。
プロデビューに際しては、日本の総合格闘技シーンに挑戦するという選択が、彼のキャリアの中で重要なターニングポイントとなりました。特にDEEPという団体を舞台にしたことは、日本のファンやメディアに対して彼の存在を強烈に印象付けるきっかけとなりました。
彼が総合格闘技を選んだ理由には、単なる競技への興味だけでなく、自身の限界を試し、新しい挑戦を続けたいという意志が感じられます。
SAINT(格闘家)の所属ジムと練習環境
SAINTが所属しているジムは、横須賀を拠点とするY&K ACADEMYです。
このジムは、初心者からプロ選手まで幅広く受け入れる環境を提供しており、技術習得と実践力の向上を目指した指導が行われています。特に、ヘビー級の選手が練習できる施設としても充実しており、SAINTにとって理想的な練習環境が整っています。
Y&K ACADEMYでの練習では、フィジカルだけでなく、戦略や技術を磨くことにも重点が置かれています。
特に、彼の得意技である右フック「アナコンダフック」は、このジムでの練習を通じて完成度を高めたものです。
また、ジムの仲間やコーチとの緊密な関係は、彼にとって大きな支えとなっています。
一方で、米軍基地での勤務との両立も課題となっています。限られた時間で効率的にトレーニングを行う必要があるため、SAINTは常に時間管理に気を配り、集中力を切らさないよう努力しています。こうした努力の積み重ねが、彼の試合でのパフォーマンス向上につながっています。
初勝利を飾ったDEEPでの衝撃KO
SAINTがプロデビュー戦で披露した衝撃的なKO劇は、多くのファンに鮮烈な印象を残しました。
2021年6月18日に行われたDEEPでの試合では、日本人メガトン級のベテラン選手・酒井リョウを相手に、試合開始わずか43秒で右フック一発のKO勝利を収めました。
(画像引用元:ゴング格闘技)
この試合は彼のポテンシャルを一気に引き上げ、ファンや関係者の注目を集めるきっかけとなりました。
このKO勝利の背景には、彼の並外れたパワーと集中力がありました。開始早々、相手の隙を見逃さず、正確かつ力強い一撃を放つことで試合を決定づけました。この技は「アナコンダフック」と呼ばれ、彼の代名詞となっています。
一方で、この勝利が彼に与えた影響は試合結果にとどまりません。初勝利という成果が自信となり、その後の試合へのモチベーションを高める大きな要因となりました。
試合後、多くのファンから称賛の声が寄せられたことも、彼が格闘技においてさらに成長を遂げるための糧となっています。この試合は、彼のキャリアのスタート地点として記憶されるべき重要な一戦です。
SAINT(格闘家)の戦績と見どころ
- SAINT 格闘家の勝敗の内訳を解説
- 代表的な試合とその結果
- 得意技「アナコンダフック」の破壊力
- RIZINでの試合と今後の可能性
SAINT 格闘家の勝敗の内訳を解説
SAINTの戦績は、2025年1月現在で2勝4敗と、勝利よりも敗北が多い状況です。
しかし、このデータには彼の特性や成長の軌跡が隠されています。彼の勝利の内訳を見てみると、2回の勝利のうち1回はKOによるもの、もう1回は判定勝利です。KOで勝利した試合では、圧倒的なパワーとスピードを発揮しており、試合を短時間で決定づける能力が伺えます。
一方で、4敗の内訳はKOによる敗北が3回、判定による敗北が1回です。この結果から、彼の戦い方には攻撃力の高さが際立つ一方で、防御力や耐久力に課題があることが見受けられます。特に、スタミナの消耗や相手の攻撃を受け流す技術の向上が、今後の鍵となるでしょう。
試合結果に表れているデータだけを見ると、彼の勝率は33%と低く見えるかもしれません。
しかし、プロデビューからまだ数年しか経っていない点を考慮すると、まだ伸びしろがある選手であることは間違いありません。特に、彼の得意技や爆発的な攻撃力を活かせるような戦略を磨いていくことで、これからの戦績に改善が期待されます。
代表的な試合とその結果
SAINTのこれまでの試合の中で、特に注目すべき試合は2021年6月18日のプロデビュー戦と、同年9月23日の2戦目です。
プロデビュー戦では、日本のベテラン選手・酒井リョウを相手に試合開始わずか43秒でKO勝利を収めました。この試合は、彼が総合格闘技界において一目置かれる存在となるきっかけとなりました。破壊的な右フックが決まった瞬間、会場は驚きと歓声に包まれました。
また、2戦目ではミスターメガトンこと誠悟と対戦。相手の粘り強い防御に苦戦しながらも、判定で勝利を収めました。この試合は、彼が攻撃力だけでなく、耐久力と試合運びの面でも成長していることを示すものでした。
一方、2024年11月4日に行われたアニマル☆コージとの試合では、1ラウンド4分29秒でKO負けを喫しています。
この試合は、相手のパンチをかわしきれなかったことで敗北に繋がりました。このような結果から、彼の試合は常にリスクと隣り合わせでありながらも、観客にとってスリル満点の内容となっています。
得意技「アナコンダフック」の破壊力
SAINTの代名詞とも言える得意技「アナコンダフック」は、試合を一撃で決定づけるほどの破壊力を持っています。
この技は、彼の右フックを指し、その名の通り、相手を締め付けるような強力な一撃で試合を終わらせることができます。この技は、2021年のプロデビュー戦で披露され、一発で相手をKOするという劇的な成果を上げました。
アナコンダフックが強力である理由は、彼の体格と筋力、そしてスピードが組み合わさっている点にあります。183cm、104kgという体格を活かして放たれる右フックは、対戦相手にとって予測しづらく、回避が難しい技となっています。
また、軍人としてのトレーニングを経て身につけたパワーが、この技にさらなる威力を加えています。
一方で、この技を試合で効果的に活かすには、正確なタイミングと適切な距離感が求められます。過去の試合では、アナコンダフックが炸裂して勝利を収めた場面もあれば、逆に相手の反撃を受けて敗北に繋がった試合もありました。
この技を安定して繰り出すための練習と、試合での冷静な判断力が今後の課題と言えるでしょう。彼のアナコンダフックは、まさに観客を引き込む強力な武器であり、今後の活躍を期待させる要因の一つです。
RIZINでの試合と今後の可能性
SAINTがRIZINで注目を集めた試合は、2021年10月24日に行われたスダリオ剛との対戦です。
この試合はSAINTにとって、RIZINという大舞台で初めて挑む戦いであり、彼のキャリアの中でも重要な一戦とされています。
結果としては、1ラウンド1分51秒でKO負けを喫しましたが、この試合から彼の課題と可能性が浮き彫りになりました。
スダリオ剛との試合は、彼の荒削りな部分が明確になった一方で、彼の潜在能力を見せつける内容でもありました。序盤は積極的に攻撃を仕掛け、相手を圧倒しようとする姿勢が見られました。
しかし、相手の冷静なカウンター攻撃を受けたことで、防御面の弱点が露呈する形となりました。RIZINという高いレベルの舞台での経験は、彼にとって貴重な学びの場となったと言えるでしょう。
この試合をきっかけに、彼がさらに成長できる余地があることが期待されています。具体的には、防御力を強化し、スタミナを持続させるためのトレーニングが必要です。
また、試合運びの戦略性を高めることが、今後の成功につながる鍵となるでしょう。RIZINは国内外から多くのトップ選手が集う場であり、ここでの経験が彼の実力を引き上げるチャンスとなります。
さらに、彼の「アナコンダフック」といった得意技をどのように活かしていくかが重要です。この技は試合を決定づけるほどの威力を持っていますが、使いどころを誤ると逆に危険を招く可能性もあります。そのため、精度と戦略性を磨き続けることが必要不可欠です。
今後、SAINTがRIZINで再び活躍する可能性は十分にあります。これまでの経験を活かし、自身の課題に向き合いながら進化を続けることで、ファンを魅了する試合を見せてくれることが期待されています。
また、RIZINという大舞台で再び名を轟かせる日が来るのを、多くのファンが待ち望んでいることでしょう。彼の挑戦はまだ始まったばかりであり、未来には多くの可能性が広がっています。
SAINT(格闘家)の魅力と今後の展望
- アメリカ出身でRIZINヘビー級に参戦する総合格闘家
- 身長183cm、体重104kgの恵まれた体格を持つ
- 2021年にプロデビューし、現在の戦績は2勝4敗
- 初勝利はデビュー戦での43秒KO劇
- 得意技「アナコンダフック」は強烈な右フック
- 幼少期からレスリングとアメフトに親しんできた
- レスリングで培った組み技が格闘技の基盤となる
- アメフトで養った判断力と体幹の強さが特徴
- 横須賀米軍基地で勤務する現役の海兵隊員
- 軍人としての規律と忍耐力が格闘技に生きている
- Y&K ACADEMYで練習し、戦略と技術を磨く
- DEEPで初勝利を飾りファンに衝撃を与えた
- KO負けが課題として残り、防御面の強化が必要
- RIZINでの経験が成長の大きな糧となっている
- 今後も格闘技シーンでの活躍が期待されている